株損益概算(前日比)
トヨクモは-2.4万。
かっこは-3万。
株式相場
寄り前が強かったから、とりあえず一安心と思ったら、まさかの大幅安とは。これは来週も厳しいかも。
雑談
先日、近所のカラオケボックス店に閉店の張り紙が。
なかなか寂しい。
歌うことが好きというわけではないが、高校生や大学生の頃はいわゆるカラオケブームだったこともあり、友人と毎日のように通っていた。
ブルーハーツ、イエモン、ルナシー、ビーズ、ポルノグラフィティ、奥田民生などバカみたいに歌いまくってた。
だが、カラオケボックスの一番の思い出といえば。
いや、カラオケボックスの一番どころか、若かりし頃の一番の思い出になるだろうな。
あれは忘れもしない高校1年の冬。
入学したときからクラスメートに気になる女子がいた。
大して話したことないのに、会ったら必ず手を振って挨拶をしてくれる子だった。
おはよ~、やっほ~、バイバ~イって。
ただ、それだけ。
ただ、それだけなのに、嬉しくて嬉しくてドキドキしてたまらなかった。
ませていないごく普通の高校1年生だったから。
年内最後の登校日。
午前中で授業が終わり校門から出たら、なんとその彼女が見えた。
しかも一人。
もちろん私を待っていたわけではなく、誰かと待ち合わせをしていたわけでもなく、本当に単なる偶然。
向こうも気づいて、いつものように手を振ってくれて、いつものように「バイバ~イ」と言われ、それで終わりかと思いきや。
「あ~、駅まで一緒に帰ろうよ~」
年内最後にこんなラッキーがあるんだなって。
歩きながら何の話をしたのかは全く覚えていないけど、一つだけはっきりと覚えてることが。
駅近くまで来て、ここで別れるというとき。
「どっかでもうちょっと話さない?」
え!?今何て!?マジ!?と思いつつ、
「あー、全然かまわないよ」
冷静を装いながら、照れ臭そうに言ってたんだろうな、私。
そのとき、頭に浮かんだのは、二人で仲良く一緒にいるところを誰かに見られて変な噂になったらイヤだなって。
だから、みんなにバレないような話せる場所はどっかないかって考え、駅から少し離れた喫茶店を思い出し、そこに行こうと誘った。
が、喫茶店の前に着いたら、なんと定休日。
うそだろ・・・。
どこ行けばいいんだ・・・。
頭の中真っ白・・・。
そしたら、彼女が。
「駅前のカラオケボックスあったよね、行ってみない?」
「あー、うん、いいね・・」
そこで、まず思ったのは。
カラオケボックスって、あんな密室空間に付き合ってもいない高校生男女2人きりって。
次に思ったのが。
好きな人の前でなんて歌えない、絶対に。
だから、向かう途中で。
「オレ歌うのあんま好きじゃないから、歌わなくてもいい?」
「うん、私も歌うの好きじゃないし、歌わないから~」
あー、そーなんだー。
じゃー何でカラオケボックス選んだんだろー。
ただ本当に話すためだけに行くんだー。
ていうか密室だけどあなたは大丈夫なのー。
って、頭の中でこの言葉たちがグルグル回ってたのも鮮明に覚えてる。
カラオケボックス着きました、受付すませました、部屋に入りましたと。
もう心臓バクバク。
だって、密室空間で二人きりなんだから。
しかし、彼女はいたって冷静に「この前、学校でこんなことあってさ~」とか普通に話し始めてた。
そういえば、BGM代わりになんか流そうか~って言って、宇多田ヒカルやジュディマリを入れてたな。
一体彼女はどういうつもりで会ってるんだ?
もしかしてオレのこと好きなのかー。
ここでオレに何か求めてるのかー。
今度は頭の中でこの言葉たちがグルグルと。
ただ、話はそれなりに盛り上がって、幸い一度も気まずくなるようなこともなく、1時間くらい経ち、そろそろ帰ろうか~と彼女が。
そのとき、思ったことは。
ちょっと待て!
はたしてこのまま帰っていいのか!
いやいやだめだろう!
これは絶好の告白チャンスじゃないのか!
どうする、どうする。
が。
ませてないごく普通の高校一年生、告白する勇気なんて持ち合わせていなかった。
しかし、なぜか別の勇気だけはあったようで・・。
いや、それは勇気なんかじゃなくて、単なる男子高校生特有の性欲だったのかもしれない。
彼女が部屋の扉を開けようかというその瞬間。
私の口から出た言葉は。
「あのさー、抱きしめてもいい?」
彼女はびっくりするほど冷静に。
「うん、いいよ~」
両手を広げてくれて。
私もおそるおそる両手を広げて。
抱き合った。
時間にしておそらく5秒。
このままキスしようかと一瞬頭をよぎるものの、告白すらできない私にできるわけもなく。
部屋から出て、お互い何も話さず、私が会計して。
「お会計ありがとう、じゃ、また来年ね~」
「あー、うん、また来年・・」
なんで私はあんなこと言ったんだろうか?
ていうか、一番の謎はなんで彼女は抱き合うのオッケーしてくれたんだ?
彼女は今どんな気持ちになってるんだ?
来年会ったら一体どうなる?
そんなモヤモヤした気持ちで年末年始を過ごし、年明け。
彼女と会うと、今までとなんら変わらず、あけましておめでとう、おはよ~って手を振ってくれた。
それだけ。
結局、彼女から積極的に話しかけてくることはなく、私の方も話しかけにいくこともできず、高校2年のクラス替えで別のクラスになってそれっきり。
あのとき、告白していたら、一体どうなっていたのだろう。
あのとき、キスしていたら、一体どうなっていたのだろう。
年明けに私から話しかけていれば、何か進展したのだろうか。
何が正解だったかなんて分からない。
そもそも意味が分からないことだらけ。
自分の行動も彼女の行動も。
まあ、それが若かりし頃の青春ってもんなのかもしれないけど。
ただ、間違いないことが一つ。
カラオケボックスで付き合ってもいない高校生二人が、ただ話してただ抱き合って、それが私の青春の思い出ナンバー1ってこと。