40代サラリーマンの優美なる株投資ブログ

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40代女性と30代男性によるダブル不倫小説「情事の終わり」はオススメ

 

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株損益概算(前日比)

イオンモールは大きく変わらず。

 

伊予銀行も大きく変わらず。

 

山口フィナンシャルは-2.1万。

 

新規で、VTホールディングスを寄りで4000株買い。

 

株式相場

さすがにそろそろ上でしょ。 

  

雑談

先日読んだ「眠れぬ真珠」の後、また40代が主人公の恋愛小説を探していたのだが。

 

www.shore-blue.com

 

ようやく良さげなのを発見。

 

今回のも主人公が男性ではなく女性。

 

題名は「情事の終わり」、作者は碧野圭(あおのけい)。

 

内容はというと。

 

夫と子供がいる42歳の雨宮奈津子と、妻のいる35歳の関口諒が恋に落ちる話。

 

いわゆるダブル不倫もの。

 

二人は同じ出版社に勤めていて、雨宮は編集で、関口は営業。

 

読み進めていくと、うちもそうなんだけど、世の40歳を過ぎた我々世代の奥様は、みんなきっとこんな感じなんだろうなと、ちょっと怖さというか不安も・・・。

 

ハッとした文章だけを抜粋。

 

「それまで自分の中の女を見ないふりをしてきた。子育てや仕事。自分にはほかにも大事なものがあるのだと言い訳してきた。三十代の終わり頃から夫との性的な交わりが途絶えてもふたりには強い絆があるのだと信じてきた。長年かけて築いた温かい家庭。そこで育まれた喜びや悲しみ。思い出。なにものにもかえがたい家族の愛。それがきれいごとだと知ったのは肉体の衰えを感じた時だ。視力が衰えて老眼だと気づく。髪の毛だけでなく下着で隠した部分にも白いものが混じる。二十八日周期だった月のものの訪れが乱れ始めた。閉じていく兆しだ。否応なく女としての季節が黄昏を迎えている。誰にも顧みられず知られないまま自分の中の女が朽ちていく。潤っていたものがどんどん乾いていく。そのうちからからと音を立てて鳴るだろう。そう思った時に初めて知る怒りにも似た激情。誰か私を見て。私を求めて。腹の底からよじれるような渇望が突き上げる。その渇望は驚くほど強い。誰か私を抱いて。女として扱って。女の歓びを感じさせて。私はここにいるから。まだここで生きているのだから。」

 

「幸せだ。関口が言ったこと、その時の表情、抱きしめられた感触、口づけ。思い出すだけで陶然となる。誰かに恋していること、その相手に想われること。それがこんなにも幸せな気分をもたらすものだということをすっかり忘れていた。世の中が一気に薔薇色になったような、身体中の細胞が生まれ変わったような気がする。」

 

「異性を求める行為は人間の本能に根ざしているから、恋心が無くなるなんて考えられない。むしろ若い時以上に強い衝動で、中年の男女も恋に落ちるはずだ。その世代には本能的な恐怖があるからだ。生殖能力を失くす、つまり、男にとっては勃起できなくなること。閉経間近の中年の女性にとっては、妊娠ができなくなることへの恐怖。言ってみればそれは男でなくなる、女でなくなるようなものだからね。その現実に対して、精神的にも肉体的にも拒否反応が起こるのさ。まだ男である、女である、その証明を本能的に欲しているんだね。それだからこそ、思春期とは違った切実さでこの年代は恋を求める。それまで築いた家庭とか、キャリアを揺るがすほど強く。」