
株損益概算(前日比)
マクドナルドは+5万。
株式相場
全く分からないって相場。
雑談
私、不倫小説がけっこう好きで、これまでたくさん読んできたのね。
まあ、そんな小説なだけに、最終的にはほぼほぼ奥さんか旦那さんにバレてしまい、修羅場へって展開ばっかりなんだけども。
つい最近まで読んでたのも、これがまたすごい修羅場でさ。
奥さんの方が不倫してて、バレたときのシーンなんだけど・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノックもなしに傍らのドアが開いた。
真顔の大林が立っていた。
「奈津」
声が、激しく震えている。
ぎょっとして、「どうしたの?」
訊き返すより早く、かぶせるように言われた。
「奈津、浮気してるの?」
一瞬おいて、心臓から胃にかけて真っ白になったような気がした。
「ねえ、ほんとのこと言ってよ」
大林が三歩、四歩と近づき、奈津の座っている回転椅子の背もたれと肘掛けに手をつく。
キャスター付きの脚が、ぎし、と軋む。
声だけではない、全身がぶるぶる震えているのがわかる。
うなだれるように顔を伏せたまた、彼はうめいた。
「怒らないから、ほんとのこと言って」
頭ががんがんして、何も答えられない。
どうしてバレたのだろう。
もしや、カマをかけられているだけか。
答えずにいる時間が長いほど、認めているも同じことになる。
浮気なんかしてない、と言え。
嘘でも怒ってみせろ。
全身全霊でしらを切り通せ。
そう思うのに、舌が金縛りに遭ったように動かない。
略
きびすを返し、奈津の部屋を出てゆく。
玄関のキーボックスから鍵束を取る音がした。
さすがにぎょっとなり、慌てて覗きにゆく。
「どこへ行くの?」
「さあね」
大林はこちらを見ない。
自分の部屋へ行き、煙草と携帯をポケットにねじこむ。
「お願い、せめて、行き先だけ教えといて」
「なんで」
「なんでって、心配だからに決まってるでしょう」
大林が、ふっと鼻でわらった。
「よく言うよ。あなたは、いつもそうだよね。いつだって、自分の都合しか考えてない」
突き刺さった。
その通りだ。
心配なのは本当だが、それも、こんなことが原因で彼に死なれたりしてはたまらないからだ。
「連絡させてもらうから、そのつもりで」
「は?」
「あいつにだよ、俺から電話するから」
心拍がはね上がる。
具体的なことを言われて、今ごろ危機感が押し寄せてくる。
「ちょっと、何言ってるの。やめてよそんなこと」
「あのさ。さっきも言ったでしょ。俺はあなたの夫なんだから、そうするだけの権利があるんだよ。あいつの職場に電話して、編集者とか呼び出して、あいつのしたことを洗いざらい全部ぶちまけてやる。でなきゃ直接、怒鳴り込む。だってそうでしょ。女房を寝取られて、このまま黙ってられるわけがないんだからさ。俺、何か間違ったこと言ってる?」
「お願い、ねえ、馬鹿なことはやめてよ」
「だからさ、何言ってんの?あなたにそんなこと言う権利あるとでも思ってんの?隠れて浮気したのは自分でしょ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いやー、なんつー、緊迫感。
まさに地獄絵図。
そして、けっこうリアル。
こんなの、自分に起こったらって考えたら、恐怖でしかない。
もし自分が不倫してて、相手のご主人さんから突然電話がかかってくるとか、職場に突然現れるとか、上司にぶちまけられるとか、もう人生終わっちまうよ。
だからさ、こんな修羅場を読むたびに、毎回必ず思うことはね。
「不倫なんてしてなくてマジでよかったー」って。
「あー、今、この平穏な日常はなんて幸せなんだろー」って。
本当にそう思う。
だけれどもだ。
そうなんだけどもさ・・。
小説読んだ3日後くらいに、取引先のキレイな女性と話す機会があるとするでしょ。
毎回必ず思うことはだね。
あー、イイ関係になりたいなーって・・・。
修羅場のシーンなんてすっかり忘れちゃうのよな。
私なら絶対バレないようにうまくやれるって思っちゃうのよな。
男ってダメよな。
って、私だけか・・・。
