40代サラリーマンの優美なる株投資ブログ

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ソニーのウォークマンに感じた、本能的な気持ち悪さ

 

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株損益概算(前日比)

イオンオールは+3.4万。 

 

株式相場

まだ安心できないって感じの相場。


だけど、買いたいのがあってどうするか。 

  

雑談

われわれ世代には、ちょっと耳が痛くなるような新聞記事が。

 

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お値段、39万6千円。

 

ソニーが3月に発売する新型ウォークマンである。

 

1979年の初代誕生から40年余り。

 

かつての若者文化の象徴も「シニアの嗜好品」になったということか。

 

自分だけのためにイヤホンで音楽を聴く、という行為は、今や当たり前だ。

 

しかし発売当時の新聞の記事や投書を追うと、個人のためだけの音楽を公衆の場に持ち込み、ヘッドホンをつけて歩くことに戸惑う社会の様子が手に取るようにわかる。

 

「心のふれあいのないロボットの世界」という、今も繰り返される定番の批判。

 

 

そんな空気のなかで、椎名誠が文芸春秋に寄せたエッセーがある。

 

当時35歳。

 

「ウォークマンを聞いているヤングたちを、かなり露骨に批判的な目つきで眺めていた」

 

が、ある日、気恥ずかしさを抱えつつ、ウォークマンを「ふたつの耳にくくりつけ」電車に乗る。

 

すると、「ここ十数年毎日眺めてきたまったくもうどうということもない東京郊外のすすけたような街々」が違ったものに見える。

 

物語になる。

 

まるで自分を主人公とした映像のようだ。

 

椎名は気づく。

 

「ウォークマンは映画なのだ」

 

インターネットの登場以降、常に話題になる「仮想と現実」という議論の「前身」が、ここにある。

 

2022年の今、メタバースと呼ばれる仮想空間が「次のスマホ」として注目を浴び、そんな未来への違和感や嫌悪感があふれている。

 

でも、その本能的な「気持ち悪さ」は、かつて椎名が見いだしたように、未来へ続く扉から漏れる、かすかな光なのかもしれない。

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新しく生まれてきたモノやコトを、詳しく知ろうとは思わないし、知りたいとも思わない。

 

むしろ、いの一番に、それらに対する嫌悪感や違和感が溢れ出てくる。

 

自分にはどうせ関係ないし、今の生活が普通にできればそれで十分だしって。

 

そう、とかく変化を嫌うわれわれ世代。

 

携帯電話が出てきたときは、電波で間違いなく体がおかしくなるでしょ、そもそも公衆電話あるんだしってなって。

 

スマホが出てきたときは、オレはガラケーでいいや、ネットは家でパソコンで見ればいいしってなって。

 

ユーチューブが出てきたときは、オレはそんな低俗なのは見ない、テレビがあるんだしってなって。

 

だけど、結局、今や全て日常の一部になってしまったわけで。

 

メタバースがどれほどのものになるかは別にして、ただ。

 

新しく生まれてきたモノやコトに対して、違和感や嫌悪感や気持ち悪さを感じつつも、まずは触れてみるってことが大事なのかもしれない。

 

われわれ世代は特に。