株損益概算(前日比)
JMホールディングスは-10万。
株式相場
やっぱり何事もなかったかのように上げてきた。買い戻しを巻き込んだ暴騰で。
雑談
株投資家の中には、配当金生活を夢見ている人がけっこう多くいる。
何もしないでも毎月必ず決まったお金が入ってくるんだから、あこがれるのも無理はない。
では、そんな人たちはどんな投資法をしているかというと。
「高配当優良株投資法」
ザックリ言えば、高配当でかつ増配の期待が持てるような優良株を選び、長期に渡って、少しずつ少しずつ買い増ししていくという投資法。
この投資法、一見、時間さえかければ比較的楽にできそうだが、そんなことはない。
普通の人ではまずうまくいかない。
なぜか?
銘柄選びがとんでもなく難しいから。
だって、こんな変化が激しい時代に5年先、10年先までずっと成長し続ける会社を探し出すことの難しさといったら・・。
下がりにくい安定株と誰もが思っていた電力株は東日本大震災によって大暴落し、同じく電鉄株は今、新型コロナウイルスによって大暴落しているわけで。
しかも、この投資法は銘柄選びで間違ってしまったら、取り返しがつかなくなってしまう。
最終的に、買い続けてきた5年なり10年なりが、全く無駄になってしまったということだって十分考えられる。
例えば。
5年前に日本を代表するような高配当銘柄を、今日までずっと買い続けていたとしたら。
キヤノン、日産自動車、JT・・・。
過去5年間の月足チャートがこちら。
◇キヤノン
◇日産自動車
◇JT
全てが見事な右肩下がり。
この5年の間、大きく下がった絶妙な買いタイミングと思われるところで買い続けていたとしても、残念ながら3銘柄とも完全なる含み損。
5年間にもらってきた配当を合計しても補いきれないほどの大きな。
もちろん、こんな株価状況であっても、売らなければ損失は確定しないわけだから、配当さえ維持できていればまだマシ
なのだが・・・。
2020年7月29日、キヤノン減配、日産自動車無配発表。
無配となってしまったら、もう持っている意味が完全に無くなってしまう。
ちなみに、JTは今回、配当変わらず。
しかし、持ってる人にとっては、これからいつ減配になるか無配になるか、心配で心配でたまらないかもしれない。
ということで。
配当金のみに執着した投資法というのは、実は異常なほど難しい。
そして、それは、夢の配当金生活までの道のりが異常なほど険しいことを意味している。