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野村克也氏がデイトレーダーの監督だったなら 「株の本質は場中の5時間以外にある」

 

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株損益概算(前日比)

くら寿司は-2.4万。 

 

小津産業は+3.7万。 

 

株式相場

主役銘柄はないし、相場の方向性もなくおもしろくない相場。

  

雑談

日本の株式相場が開いている時間は、1日のうち、9時から15時までの昼休みを除いた5時間だ。

 

しかし、株の本質というのは「この5時間以外のときに何をしているか」と言っても過言ではない。


相場が動いている中で、上がるか下がるかをコンマ1秒で見極め、対応するなんて、どんな一流デイトレーダーだって難しい。

 

二流デイトレーダーならなおさらだ。

 

だからこそ、しっかり「準備」をしなければならない。

 

相場が動いている5時間以外は、その準備をする時間、考える時間なのだ。

 

にもかかわらず、多くのデイトレーダーは準備に大した時間をかけない、大して考えない。

 

雰囲気で株をやってるトレーダーが多すぎる。

 

例えば、楽天証券をメインにしていた山崎というトレーダーは、雰囲気というか天性だけで株をやっている典型だった。

 

私は彼に「頭を使って準備しろ」と言った。

 

チャート、銘柄のくせ、ダウ、日経平均先物、海外のニュース、要人発言などを判断して、明日、上がる確率の高い銘柄、明日動くであろう銘柄を予測する。

 

山崎は、大きな利益を狙う山っ気のあるトレーダー、言い換えればホームランバッターだったので「少し勝負心を加えてみたらどうだ」とアドバイスをした。

 

分析に分析を重ね「この銘柄は明日上がる!」「このタイミングで入れば間違いなく勝てる!」と考えた上で、的を絞って大金を投入したとする。

 

結果、ドカンと下がって、大損したとしても私は何も言わない。

 

自分なりの確固たる根拠があって、備えたならそれでいい。

 

そして、次の取引までに「あの銘柄は、あのタイミングでは、絶対に上がると思ったのに、なぜ下がったのだろう」と考える。

 

この失敗を次に生かせばいいのだ。

 

このように、株の本質は「準備」にあるということがわかる。

 

それは、前場と後場の間の昼休みも同様。

 

「めしだ、めしだ」と言って呑気に昼食をとったり、休憩なんかしてる場合ではなく、ある意味、最も準備をしなければいけない時間だ。

 

そうやって「5時間以外」を使って準備に準備を重ね、初めて結果を出すことができるのだ。

 

参考:「超二流 天才に勝つ一芸の究め方」(野村克也著)