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40代であっても絶対恋愛しなきゃなって思わせる「眠れぬ真珠」が今年のベスト小説

 

 

株損益概算(前日比)

ひろぎんは+1.4万。

 

吉野家は−1.5万。

 

エニーカラーは−6.3万。

 

株式相場

これは一旦リセットしないといけない相場と見た。 

  

雑談

私、恋愛小説好きで、今年も何冊か読んだんだけど、今年のベストはこれ。

 

「眠れぬ真珠」

 

あらすじはというと。

 

版画家で離婚歴のある45歳独身女性「咲世子」が、カフェのウェイターである28歳独身男性「素樹」と海沿いにある店で知り合い、恋に落ちる話。

 

まあ、しかし本当に、人生の秋って言われる40代でも絶対恋愛しなきゃなって、恋愛していない時間ってのがどれだけ人生においてもったいない時間なんだって思わせる言葉のオンパレードだった。

 

グッときた文章だけを抜粋。

 

「絵を見るときと女とやるときは、腹を空かせておいたほうがいい。その方が感覚が鋭いし、快感もつよい。なんで世の中のカップルは、さんざんのみくいしてから、鈍くなった感覚でセックスなんかするんだろうな」

 

「完璧だと咲世子は思った。なにも欠けることのない時間を、今のわたしはすごしている。これがほんとうに生きていることなのかもしれない。ここ以外の場所にはいきたくない」

 

「披露山の緑はみずみずしい張りをとりもどし、灰がかかっていた湘南の海も青く揺れている。その世界の中心には素樹がいて、いつもむさぼるような目で自分の動きを追っている。咲世子は大人になってから二十年以上の歳月で、このときほど心の底から楽しいといえる時間をもったことがなかった」

 

「恋はなんと不思議なものだろうか。ひとりの男の笑顔で、生活の細部すべてが充実するのだ。咲世子は無宗教で神を信じない。だが、人生の秋にこうして新しい恋を恵んでくれた誰かにたいしては、素直に感謝を捧げるのだった」

 

「冬の訪れとともに始まった恋は、春が深まると同時に終わろうとしている。短いけれど、とても幸せな時間だった。三十歳をすぎて十五年、これほど充実した恋愛はほかに記憶がなかった」

 

「この個展は、ある若い男性のおかげで、今ここにあるような形になりました。人生のうつくしくて、意義ある前半が終わってしまった。もうわたしには、昨日と同じことを繰り返す未来しかないのだ。くだり坂の人生しか残されていない。そう思っていたときに、その男性はあらわれたのです」