株損益概算(前日比)
イオンオールは-3.4万。
伊予銀行は-4.5万。
株式相場
ん~、そう簡単には落ち着かないかって相場。
雑談
2021年に銘菓「ナボナ」で有名な老舗の亀屋万年堂をグループに迎え入れた、山梨県の甲府市に本社をかまえる「シャトレーゼ」という会社がある。
フランチャイズを中心に国内に約640店を構え、その数は回転寿司チェーン大手の「スシロー」に肩を並べる。
なので、ご近所に一件くらいはあるのでは。
シンガポールや香港など、海外でも9つの国・地域に約120店を展開。
売上高は10年前の2011年度は400憶円だったが、2021年度は900憶円を見込む。
スイーツ市場全体の規模は近年、横ばい傾向が続いているが、シャトレーゼはこの10年あまり急拡大を続けてきたわけだ。
「お菓子のユニクロ」
味に一定のこだわりを持ちつつ、抑えた価格を打ち出す自社企画・自社販売の商品戦略は、いつしかそんな風に呼ばれるようになった。
出店は郊外が中心で、駐車場も設ける。
駅前などと違って競合が少なく、土地代も安く済む上、車で訪れる客は購入点数も多いとみるからだ。
そんな伸び続ける会社、シャトレーゼを半世紀以上に渡って指揮してきたのが斉藤寛会長。
勝沼のブドウ農家の長男として生まれ、弟が地元で創業した焼き菓子店を引き継ぎ、20歳でこの世界に入った。
他店の5分の1の値段にした「10円シュークリーム」がヒットし、発祥の焼き菓子店「甘太郎」から洋風の「シャトレーゼ」に名前を変え、会社は大きくなっていった。
今と違い、作った菓子の販売店はスーパーなどの小売店が中心だった。
ところが、当時の山梨県甲府市に新工場を立ち上げた矢先、営業を仕切っていた弟が急逝。
さらに、工場長も亡くなり、旧工場のあった勝沼のパート従業員たちが通勤に不便だと離職したことも重なって、売り場からシャトレーゼの菓子が減っていった。
そこで着想したのが、今に繋がる自社販売。
プレハブの直売所を甲府市内に設けると、どこから来るのかってくらいお客様が来た。
すぐに千葉県の国道沿いにフランチャイズ店を出した。
その盛況ぶりを見て、あちこちから出店の要望が来るようになった。
斉藤氏は今でもまだ、店舗を3倍にする余地はあると見ている。
さて、そんなシャトレーゼだが、上場はしていない、非上場。
ただ、実は10年ほど前、株式上場を考えたことがあるとのこと。
斉藤氏は「昔の人間で、上場して一人前の会社になるという感覚があった」ということで、幹事の証券会社も決めて準備を進めたが、直前でやめてしまった。
なぜか。
優先すべきは株主の意向よりも顧客、取引先、そして従業員との思いを新たにしたから。
今も上場は頭にないと言う。
なので、上場については、当分ないだろう、少なくとも斉藤氏が実権を握っているうちは。
ただ・・。
創業者の強いリーダーシップのもとで波に乗ったオーナー企業が、創業者が完全に退いた後、会社のカラーがガラッと変わり、優先すべきは株主の意向となって、拡大路線へというのはよくある話で。
そして、その創業者である斉藤氏は2022年3月には88歳、そろそろのんびり隠居生活をされたい頃かもしれなくて。
ってことは・・。
近い未来に、ない話では全然ないかもしれない。