株損益概算(前日比)
クリエイトSDHは-3万。
株式相場
それにしても、すごい上がり方。
宣言解除まで折り込んじゃったな、これは。
雑談
「サラリーマンなんかもうやってられない!」
そう思い、一刻も早く退職して株の配当金のみで生活したいと考える人がいる。
いわゆる、セミリタイアを目指すという話。
そんな人たちのほとんどは、ある投資法に手を出す。
「高配当優良株投資法」
ザックリいえば、高配当でかつ増配の期待が持てる優良株をピックアップし、長期に渡り、少しずつ買い増ししていくという投資法。
一見、誰にでもできそうだが、実はとても難しい。
普通の人ではまず成功しない。
なぜか?
含み損に耐えることができないから。
買った銘柄がずっと右肩上がりであればよいが、そんなわけにはいかない。
コロナショックのようなことがあれば、ほとんどの銘柄が理不尽に売られてしまうわけで。
現実的な例をあげてみると。
ちょうど5年ほど前、上司にも仕事にも心底嫌気がさし、サラリーマン生活を続けるのはもう無理だと考えた。
そんなとき、株雑誌を見ていたら「高配当でかつ東証一部の優良株を買い続けるという投資法」を見つけた。
そう、高配当優良株投資法。
ネットで検索すると、この手法で成功している人たちがたくさんいるようだ。
「これだ!おれも夢のセミリタイヤを目指す!」
彼女はいないし、趣味もあまりないので、少しばかりお金はある。
200万を初期投資として、これという銘柄を買い、毎月、給料の何割かで買い増しし続ける。
まずは何といっても銘柄選び。
四季報や配当利回りランキングを見ながら探していると、高配当優良株の筆頭と言えるような銘柄が2つ出てきた。
日本たばこ産業と日産自動車。
日本を代表する優良銘柄であり、かつ、これだけ高い配当を出す会社はなかなか無い。
「禁煙」や「自動運転」という時代の流れを考えると、将来性に不安がないわけではないが、つぶれることはないだろう。
「よし、この2銘柄を軸でやっていく!」
それぞれ100万投資。
といっても、いきなり100万一括で買い付けることはしない。
それくらいは知っている。
株の本はけっこう読んだから。
時間的分散をしなければいけないんだろう。分かってるって。
銘柄的分散もしなければいけないんだろう。分かってるって。
この2銘柄以外もいくつかピックアップし、時間をずらしながら、少しずつ買い増していった。
それでは、5年経った今、軸に据えた2銘柄の株価がどうなったか見てみよう。
◇日本たばこ産業の月足チャート
◇日産自動車の月足チャート
この5年、どれだけ良いタイミングで時間をずらしながら買っていたとしても、残念ながら2銘柄とも完全なる含み損。
この5年間にもらってきた配当を合計しても補いきれないほどの大きな含み損。
果たして、今日まで売らずに持ち続けていられただろうか?
しっかり買い増しができてきただろうか?
5年の間に心が折れなかっただろうか?
今回のコロナショックで、さすがにもう無理とならなかっただろうか?
何が言いたいかと言えば。
自分は含み損に耐えられそうもないというのであれば、「高配当優良株投資法」には手を出さない方がいいかも。