株損益概算(前日比)
持ち株無し中。
株式相場
流れは悪くない。明日ドカンと上がったら上いくかも。
メディア含めみんながこれから下がりそうだと言い出した途端、下げなくなるというよくある展開。
雑談
株関係の情報誌を見ていると、オススメ投資法として必ず出てくるものがある。
「高配当株を長期で持ち続けるという投資法」
誌面タイトルには、このように書かれている。
・高配当株の長期投資が間違いない!
・高配当優良株の長期投資法は最強!
オススメ理由は3つのポイントでまとめられている。
・過去に好パフォーマンス
・長期投資の良さは統計的に証明されている
・再現性が高い
さて。
それでは、ここで1つのチャートを。
これは直近10年間の日経平均株価。
ほぼ右肩上がり。
特に2013年からの上がり方を見れば、金融商品を大きく間違わなければ、株だろうが投資信託だろうが、何でも儲かった。
短期でガチャガチャ取引をしているよりも、長期で持ちっぱなしにしておいた方が、むしろ利益幅は大きかったかもしれない。
配当をもらい続け、その間、増配だってあったかもしれない。加えて、株価の含み益も増え続け、ウハウハだろう。
では、何が言いたいかと言えば。
日経平均が10年間右肩上がりだったからこそ、高配当株の長期投資は儲かった。
だからと言って。
この先も高配当株の長期投資が必ず儲かるというわけではない。
日経平均がこの先の10年間も右肩上がりとは限らないから。
なのに、この投資法がこの先もオススメだというのであれば、まさに。
「平和ボケならぬ株高ボケ」
平和が当たり前のように続くと思っているように、株高が当たり前のように続くと思っている。
それでは、今の話を踏まえ、先ほど挙げた3つのポイントを振り返ると。
◇過去に好パフォーマンス
日経平均が10年上がっているのだから、そうなるだろう。
では、日経平均が下がっても、この先も同じような好パフォーマンスとなるのだろうか。
◇長期投資の良さは統計的に証明されている
日経平均が10年上がっているのだから、そうなるだろう。
では、日経平均が下がっても、長期投資は成功するのだろうか。
◇再現性が高い
日経平均が10年上がっているのだから、そうなるだろう。
では、日経平均が下がっても、再現性が高いのだろうか。
さて、この投資法をずっと行ってきて、配当をもらいながら「配当最高、配当最高」と言う人がいる。
「株価が下がったら買い増していけばいいだけ。売ることはないわけだから」と言う。
それでは。
日経平均の大幅下落に加え、自分のポートフォリオの中の銘柄に思いもよらない不祥事が起き、業績に多大な影響が出たとする。
結果、減配や無配転落になった。
配当を得るために株を持っているわけだから、無配であれば、持っていても意味がなくなってしまう。
売るしかない。
無配になるくらいだから、株価下落によりとんでもない含み損になっている可能性が高い。
何年ももらってきた配当を全て含めても、総利益はプラスどころかマイナスになってしまうかもしれない。
最後に。
日経平均は今後もずっと上がっていくと、安心している。
日経平均が1万円まで下がるなんて、思ってもいない。
それは。
この先もずっと平和だろう、戦争なんて起こるわけがないと思っているのと一緒。
高配当株の長期投資が間違いない!
本当の本当に間違いない??
もちろん、株高があと100年続く可能性だって十分ある。
誰もが言うように、今後もこの投資法は素晴らしいものなのかもしれない。
ただ、みんながオススメする投資法だからといって、絶対に大丈夫とは考えない方がいい。
何が起きても対応できるように準備をしておくことも大事。
株で勝っている人なんて、常に多数派ではなく、少数派なのだから。